佐賀県立博物館|佐賀県佐賀市 ~考古遺物の展示も少しある~

概要

読み方さがけんりつはくぶつかん
指定
形状
規模
築造時期
特徴
令制国肥前国

行き方

駐車場あり

 

探訪レポート

探訪日:2022年4月30日(土)

 九州一周下見旅行の初日は佐賀県です。

 佐賀県立博物館の周辺では何やら祭祀、じゃなくてフェスが行われておりちょっと混雑しています。

 
 

 佐賀県立歴史博物館は考古系の博物館ではないため、考古関係の展示は多くありませんが、その中でも興味深いものを数点紹介します。

 


吉野ヶ里遺跡|吉野ヶ里町・神崎市

 重要文化財の有柄(ゆうへい)細形銅剣は、吉野ヶ里遺跡の方にはレプリカが展示してあります。

 

 実際にこれを持って戦うとしたら、順手ではなく、逆手に構えるそうですが、日本では青銅器はあまり実用品としては発達しませんでした。

 こちらも重文の青銅製把頭飾(はとうしょく)。剣の取手に付ける飾りです。

 

 


桜馬場遺跡|唐津市

 桜馬場遺跡は、魏志倭人伝に登場する末廬国の王墓推定地です。数多くの出土物で知られています。

桜馬場遺跡出土品(『末廬国をたどる』<唐津市末廬館/編>より転載)

 

 重文の方格規矩鏡(ほうかくきくきょう)。呼び名は、佐賀県立博物館のキャプションには方格規矩四獣鏡とありますが、『末廬より「西」を望む』(末廬館/編)』では、流雲文縁方格規矩鏡としています。

 

 同じく重文の方格規矩鏡。佐賀県立博物館のキャプションには方格規矩渦文鏡(ほうかくきくかもんきょう)とありますが、『末廬より「西」を望む』(末廬館/編)』では、素縁方格規矩鏡としています。

 

 桜馬場遺跡の遺物(特に鉤の付いた銅釧と巴形銅器)を目当てに来ましたが、この2点しか展示してなく残念に思いました。まあでも、これらを見れただけでも良しとしましょう(偉そう)。

 しかし、桜馬場遺跡を始めとして唐津市の弥生時代の遺跡からは素晴らしい遺物がたくさん出ているのに、ここにもあまり無いし、現地の唐津でも見た記憶が無いというのは一体どうしたことでしょうか。たまに唐津の末廬館で特別展示のときに出てくるので、普段はどこかに保管されているのでしょうか。

 

cafe TRES

 博物館内にあるカフェですが、自然志向のランチもやっていてお勧めです。

 

 

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